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日本語スピーチコンテスト

アメリカの高校生による『日本語スピーチコンテスト』。昨年に引き続き、全米各地からやってくる高校生たちのホストファミリーを引き受けた。

前日の晩、テキサスからやって来たマリーン・カンポスちゃんは、緊張からなのかなかなか練習をしようとしない。昨年のドン君の時は、聞いていた私たちがスピーチの内容を全部覚えちゃうくらいたくさん練習したのに。。。大丈夫かいな?

「じゃ、わたし、キッチンで片付けしているから、気もちの準備ができたらいつでも始めていいからね」と言って、興味のないふりをして、ディッシュウォッシャーに入れればいいお皿まで手洗いしていたんだ。

しばらくすると、きれいな日本語が聞こえて来た。それはマリーンのお母さんの話だった。

マリーンのお母さんは、エル・サルバドールの貧困から、希望を求めてアメリカに渡ってきた人だった。

チキンスープを飲みたければ、チキンを追いかけて自分で殺さないといけなかった話など、幼かったマリーンは意味がわからずに「どうしてウォルマートに行かなかったの?」と無邪気に聞いていたのだそうだ。

「死にもの狂いで(密入国だったと思われる)たどり着いたアメリカでは、朝から晩まで家政婦として働き、4人の子どもを育ててくれました。どんなに疲れていてもいつも笑顔でいてくれたお母さんがわたしは大好きでした。
わたしはお母さんの手や足をマッサージしながら“今度はわたしが働くから、お母さんはもうそんなにがんばらなくていいのよ”と言います。
そんな母から学んだことは“夢を絶対にあきらめない”ということです。母の希望は、今、わたしの夢になりました。。。」

淡々と語るマリーンのスピーチを背中で聞きながら、ママゴン号泣寸前。うんうん、いいね、日本語うんぬん以前にすごくいい!これなら、優勝間違いなしだよぉ〜。

当日の朝食は、マリーンのリクエストによりオムスビ。一緒に楽しくオムスビオムスビ。。。ウワッ焼き肉入りのオムスビを6個も食べた!

Omusubi

朝食後、ソニーを相手にQ&Aの練習。

Omusubi2

レベルの高い出場者の中から、マリーン優勝!イエ〜イ!
マリーンの名前が呼ばれた時も“信じられない”という面持ちで「やった、お母さん、やった〜!」と小さな声で叫んでいた。

Omusubi_3

お祝いにしゃぶしゃぶを食べに連れて行ったら、「こんな高いもの食べられない、サラダだけでいい」と言ったマリーン。いやいや、朝から焼き肉入りオムスビを6個も食べる貴女がサラダだけじゃもたないよ(笑)と、無理矢理しゃぶしゃぶデビューさせた。

わたしたちが遠い昔に置き去りにしてきた素敵な宝物を、マリーンに思い出させてもらった気がしたよ。

おめでとうマリーン、ありがとうマリーン。

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コメント

Aquicoさん、お久しぶりです、こんにちは。

日本語を学ぶ多くのアメリカ人は、アニメから日本語に入っていますね。

昨年預かった男の子は、毎晩日本のアニメを見て日本語を学んだので、アクセントもほとんどないんですよ。

マリーンも、元はアニメで、その後、MUSASHIという宮本武蔵シリーズの本を読んで感銘したからだ、と言っていました。
それ以外には、ジャニーズも日本語キッカケにけっこう貢献しています。

ちなみに、ウチに末息子が日本語ぺらぺらなのは、やっぱりこのアニメのおかげかと。夏休みの間、毎日何時間も日本のアニメを見ていたもん。。。おかげで、わたしの知らない言葉もいいいい〜っぱい知っています。ツンデレとか?知ってる?

投稿: jeannie | 2012/08/28 06時46分

素敵なお話ありがとうございます。

マリーンさん、数多ある言語の中から、なぜ”ニホンゴ”を学びだしてくださったのか、おききしてみたいです。

投稿: Aquico | 2012/08/28 00時27分

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