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2011年6月

マンザナー強制収容所にて

先週の月曜日はメモリアルホリデー、戦没者慰霊祭だった。

学校でも、必ずこの時期になると“真珠湾攻撃”の話が出るんだ。子どもたちが一年のうちで一番居心地の悪い時期だね。

「なんで日本は真珠湾を攻撃したんだ?卑怯だよ!」と、幼ければ幼いほど子ども達の質問はストレート。それがまた幼い子どもたちの心を傷つけてきた。

「僕が攻撃したんじゃないんだから、知らないよ!」と答えるのが精一杯だったらしい。学校でどのような意図で話されているのか確認したことはなかったけれど、あまりに配慮にかけているではないか!と憤慨して先生にメールを送ろうと何度も思った。

そして何度も書いてはやめ、心を痛めながらも「相手を憎むのではなく、戦争を憎みなさい」と子ども達に伝えるだけにとどめてきた。敵はいつも自分の心の中にあるんだよ。

戦時中の日系人の心を思うと、さらに悲しい。

危険分子としてカリフォルニアの砂漠のど真ん中にあるマンザナーに収容された人たちは約12万人にもおよぶ。その過酷で屈辱的な生活の中で一番辛かったことは、“銃口が自分たちに向けられていたことだった”としている。

アメリカ人としてこの土地で生きてきた人たちが、突然、友人だった人たちから銃を向けられる思い。
マンザナーを訪れて、そんな気持ちに少しだけ触れたような気がした。
(子ども達は、メモリアルデーにそんなところにいくのはクレイジーだ、と言っていやがっていたけれどね。)
Internment1

夏は灼熱、冬は極寒という厳しい自然の中に建てられたバラック。突風が常に吹き荒れ、風が砂をたっぷりと運び、不気味な音とともに建物を揺らす。そんな中でもあきらめず強く生き抜いてきた日系人の方たちのスピリットに敬意を払わずにはいられない。

Internment3

まるでピクチャのように、窓から見える美しい景色。その美しさが痛い。

Internment2

今、こうして平和に笑っていられる毎日に感謝したい。ありがとう。

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