痛みは幻
フィジカルセラピーに通っている。
腰の痛みがいつまでたってもとれないもんで。
年齢を重ねて行くとしょうがないのかな、と勝手に思い込んでいたのだけれど、「この先生なら私の痛みを取り除いてくれるかも」と、ショーナが通うフィジカルセラピストに自分の体も診てもらうことにした。
骨が微妙な角度で曲がっていたので、まずその曲がっていた骨を元の場所に戻し、それに伴って筋肉もほぐしていくという作業をしている。
まさに作業なの。先生は私の体を診ながら、実際には皮膚の下の骨や筋肉を診ているのだということがはっきりわかる。手を使って、骨をぐいぐいと戻していく。時にはゴムのトンカチでトントンやったり、筋肉をぎゅうぎゅうと押していく。
ただ、先生の治療を受けた日は調子がよくても、また痛みが戻ってきてしまう。
「骨は正常に戻っているのに、筋肉はまだ曲がった状態を覚えてしまっているんだ。まっすぐに戻ったのだからリラックスしていいよ、と脳に伝達しなきゃいけない。痛みの信号を遮断する方法として鍼治療という手もあるんだけどね。でも、もう少しエクソサイズでなんとかやってみよう」と先生。
そっか、痛みは脳のお仕事なんだ。それって、なんか、なんとかなりそうじゃない?痛みに神経を集中させずに、柔軟な体を想像してみる、とか?
「毎日歯を磨くように、筋肉をリラックスさせることも日課にするように」と言われている。
ああ、そうだ、それに呼吸だったね。吸って、吐いて〜。吸って、吐いて〜。体と対話するってそういうことだった。どうして、すぐに忘れてしまうかな。
これでうまくいったら、報告するね。
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